中日相互理解と日本語教育・日本研究
――道具としての「ことば」から文化としての「ことば」へ
お知らせとお招き
一、趣旨、主催、後援、会場
趣旨:
近代から今日まで、中国と日本は複雑に絡まり、切っても切れない関係にある。しかし、黄遵憲が言うように「只一衣帯水、便隔十重霧」、つまり両国間の相互理解は依然として難しい。
「ことば」は、文化及び相互理解の基盤であることは周知の通りである。近代以降、中日両国は様々な困難を乗り越え、心情的にも文化的にも相互理解に努めてきた。少なからずその貢献をしてきたのは、両国の日本語教育ではないだろうか。たかが百余年の日本語教育ではあるが、されど百余年の日本語教育でもある。我々は現在の中日の状況だからこそ、相互理解に貢献した両国の日本語教育を総括する必要がある。日本語教育史は勿論のこと、教育現場で不可欠な教授法、学習者及び教師の悩みや喜び等を検討・検証し、さらに、両国間に立ちはだかる文化の壁をいかにして乗り越えることができるのか知恵を出し合う必要がある。これは中日の日本語教育及び日本研究の関係者の使命ではないだろうか。
以上の問題所在から、本シンポジウムでは、「中日相互理解と日本語教育・日本研究‐道具としての「ことば」から文化としての「ことば」へ‐」と題し、中日の日本語教育及び日本研究の関係者が一同に会し、時間の限り議論していきたいと考える。両国の皆様の積極的なご参加をお待ちする。
主催:
中国日本語教育研究会 東北師範大学 中国赴日本国留学生予備学校
後援:日本国瀋陽駐在総領事館 日本日本語教育学会(決定)
カシオ中国上海
会場:長春市淨月大街2555号東北師範大学中国赴日本国留学生予備学校
二、日程、会費、連絡先
日程:2015年6月27日(土)~29日(月)
27日 一日受付、東北師範大学淨月会館(淨月の東師会館)
20:00~21:00 中国日本語教育研究会座談会
28日 開会:東北師範大学中国赴日本国留学生予備学校
8:30~9:00東北師範大学学長 中国赴日本国留学生予備学校校長 劉益春会見(特別招聘ゲスト)
9:00~9:30 開会式
挨拶:
1.東北師範大学学長 劉益春
2.瀋陽総領事館総領事
3.日本日本語教育学会会長 東京外国語大学・大学院国際日本学研究院教授留学生日本語教育センター長 伊東祐郎
4.教育部外国語指導委員会副主任、天津外語大学長 修剛
5.中国日本語教育研究会会長 徐一平
6.石川県日中友好協会会長 古賀克己
9:40 記念撮影
9:45~10:00 小休憩
10:00~12:00 基調講演(各30分)
1.日本日本語教育学会会長 東京外国語大学・大学院国際日本学研究院教授留学生日本語教育センター長 伊東祐郎
2.慶應義塾大学名誉教授、元日本語教育史研究会会長長谷川恒雄
3.国際日本文化研究センター教授 劉建輝
4.浙江工商大学東亜研究院教授 王勇
12:00~13:30 昼食
13:30~16:30 分科会(15:00-15:20 休憩)
発表内容:・日本語教育史研究
・日本語教授法研究
・日本文化、歴史、中日文化比較研究
・日本文学、中日文学比較研究
発表形態:口頭発表(発表20分+質疑応答10分;発表の際にA4一枚のレジュメを配ること、レジュメは発表者が約30部程度用意すること)
発表件数:同一応募者(連名発表含む)の上限件数は2件まで。そのう
ち、筆頭発表者としては1件まで。
使用言語:日本語、中国語
論文提出:「論文の提出と執筆要項」(別ページ)を参照
16:30~17:00 予備校見学
17:30~19:30 歓迎会
19:30~21:30 懇親会
29日 9:00~10:30分科会
10:30~11:00 座長報告
11:00~11:20 閉会式
挨拶:
1.来賓代表 九州産業大学大学院教授 酒井順一郎
2.主催者代表 東北師範大学中国赴日本国留学生予備学校常任副校長教氷
11:30~13:00 昼食
13:00~16:00 満州国皇居見学
17:30 送別会
会費:人民元 600元(現金のみ、カード支払いや送金はできません) 尚、交通費・宿泊費は自己負担
問い合わせ
責任者: 徐氷(TEL:0431-8451-6248)
申込先: 徐雄彬(TEL:159-4804-9130 邮箱:xuxiongbin2014@163.com)
交通案内: 空港からはタクシーで約120元;
長春駅からは160番バスか、電車(軽軌3号線)、東北師範大学駅で下車、さらにタクシーに乗り換え(6元)。
受付地点: 東師会館(浄月新館、東北師範大学浄月キャンバスの近く)一階ロビー、 長春市博学路と飛虹路の交差点 フロント電話:0431-8617-3880 0431-8617-3881
日本側連絡事務局
酒井順一郎 (E-mail:j.sakai@ip.kyusan-u.ac.jp)
準備委員会
・顧問:修剛
・委員長:伊藤祐郎、徐一平
・事務局長:徐氷、鈴木美加、秦兆明、酒井順一郎
・事務局担当:辺家勝、徐雄彬
三、申込書提出、論文提出
申込書の提出:本シンポジウムへの参加をご希望の方は、5月31日までに申込書(回执)を提出すること。なお、シンポジウムでの論文発表をご希望の方は6000~10000字の論文(日本語または中国語)を提出すること。申込書と論文執筆要項は次のページにあり。
論文提出の締切:2015年6月15日(締め切り厳守)
提出先メールアドレス:xuxiongbin2014@163.com
(今回の発表者の論文をまとめて、論文誌を出版する予定である。)